求職者は多くの企業を並行して応募している。数ある企業の中で目を惹き興味を持ってもらうためには、求人媒体(求人原稿)で端的に自社の魅力を伝えなければなりません。そのために企業・事業の魅力を整理し、端的に伝えられるように明確化した。
主に第二新卒などの比較的社会人経験の浅い方をターゲットとしていたため、ペルソナを踏まえ、採用ターゲットにとって分かりやすく伝わりやすい文章で書いた。会社目線でアピールするのではなく、求職者が受け取りやすいように咀嚼した内容を出稿した。
求人媒体は載せるだけではなかなか継続した応募は集まりません。媒体上のデータなどを細かく分析するだけでなく、競合の打ち出しなどを細かく分析し、適宜、求人原稿を修正しPDCAサイクルを回した。
コンサルティング事業を展開するA社は新規事業としてエンジニア事業に取り組みを始めた。しかし会社としての魅力は訴求できても、事業としての訴求ができておらず採用は苦戦していた。また大手媒体に掲載しても媒体の運用方法も確立できていなかったため、充分な効果が得られていなかった。
SES事業において重要な採用。毎月の採用目標が達成できている状態。
求職者は複数社並行して転職活動を行なっている。またエントリー段階では数十社の企業を検討しながらエントリー先を選定している。A社では新規事業であったこともあり、事業の強みや魅力が定まっておらず、エントリー段階でも面接の段階でも十分な口説きができていなかった。そこで、事業の魅力を整理するワークショップを実施。ビジョンや会社の安定性だけでなく、仕事内容や社風、教育制度など、多面的に事業を捉え直すことです、魅力の要素が明確になり、端的になにを伝えるべきかを共通言語として落とし込めた。
業界未経験、職種未経験の求職者にとって、専門用語や業界独特な言い回しはNG。会社理解や仕事理解の疎外になってしまうだけでなく、「よくわからない企業」という印象を与えてしまう可能性もある。A社では、20代向けに親しみを持ってもらい、エントリーをしてもらうために、優しい言い回しやカジュアルな雰囲気が伝わる写真などを使用した。難しそうな企業ではなく、親しみやすそうな企業イメージを伝え、わかりやすく魅力を伝えた。
求人媒体は掲載するだけでは効果は持続しません。掲載中の競合企業の原稿や、求職者が気になったポイントなどを踏まえて、細かく修正・更新を行う必要がある。また媒体ごとに「人気キーワード」などのデータを見て、求職者にとって見つけやすい原稿になっているか、求職者が読んだ時に魅力的な原稿になっているか、などを検証。細かく修正を行なっていくことで、常に求職者にとって「新鮮な質の良い求人原稿」になるような運用を行った。